白岩城跡

白岩城跡の来歴

一　最上義光書状（湊文書）

如翰計之、未令啓書候処ニ、急度之御到来祝着之至候、随而定般鮭延へ、従庄中致乱入候条、彼口為引立之勧騎之支度候キ、然処ニ白岩八郎四郎、大宝寺方へ以縁約之首尾、甚別心候条、為退治向彼地令発向、先々属本意之形候、至春中者、清水・鮭延以相談、庄中可押詰候、雖無申訖候、於其時者、為引汲三庄境目へ可被責入事肝要候、毎事砂宗入道方へ及細書候条、不能腐書面候、恐々謹言、

（天正十四年ヵ）
　霜月廿五日　源義光（花押）

謹上　下国殿

『山形県史 史料篇15上 古代中世史料１』

四　直江兼続書状写（雑纂諸家文書所収文書）

尚々、此書中調候半に、敵働候由申候間、則乗出敵の打つけ
にのり、頭弐百余取候、飛脚如見分候、猶追々可申候、以
上、庄内人数白岩さがえ迄請取在陣候、以上、

御状披見、仍去十三日、最上領畑谷城乗崩撫切に申付、城
主江口五兵衛父子共、頭五百余討取候、簗沢之城迄も明遁候間、在々放火、昨十四日、向最上居城在陣、然処ニ山形近辺之城五六ケ所、是も明遁候、此二三ケ所降参候、仕置丈夫ニ申付、近日に隙明可申候、可被心安候、恐々謹言、

（慶長五年）　直江
　九月十九日　　兼続　花押

　　秋山伊賀殿

　　　　　　　御報

『山形県史 史料篇15上 古代中世史料１』

二三　最上義光書状（留守文書）

上州様参人々御中　出羽ゟ

今宵終夜、白岩・さかい（寒河江）・あてら（左沢）澤ゟ、敵之者共を悉うち候て、十人甘人ツヽ験共を持来候、やちニ今少庄内之者共籠居候由申候、これハやかて討取候ハん由申越候、被聞召候て可為御大慶候、いかほとゝ申候数を不存うち候事候、尚追々可申上候、恐惶、かしく、

（慶長五年）
　十月朔日

『山形県史 史料篇15上 古代中世史料１』

白岩城 稲荷山楯跡へのアクセス

• 〒990-0505 山形県寒河江市白岩
• JR左沢線「寒河江駅」よりバスで「白岩八幡神社前」下車、徒歩11分
• 山形自動車道「寒河江IC」より車で18分
• 一帯は白岩楯跡群として、稲荷山楯跡、白岩新楯跡、上楯山楯跡、八幡楯跡、留場楯跡、陣ヶ峰楯跡（最上義光の陣城ヵ）がある。