市指定史跡 妙安寺の井戸
伊達政宗の側室で、牟宇姫の実母でもあった於山の方の菩提所跡で、明治維新後に廃寺となった現在は、その井戸だけが残され角田市指定史跡となっている。
かくだ 【角田】
宮城県南部の地名。伊達氏一族石川氏二万八千石の旧城下町。阿武隈(あぶくま)川水運の中継地として発展し、米や生糸の一大集散地であった。阿武隈急行が通じる。昭和三三年(一九五八)市制。
『日本国語大辞典』
三蘆城を退去した石川昭光に伴い角田に移転した石川氏の菩提寺で、境内墓地には、石川昭光をはじめ、宗敬と夫人の牟宇姫、政宗側室於山の方などの墓碑が残る。
北畠顕家が信州諏訪大社から分霊を勧請、当地の佐久良神社と合祀したと伝え、政宗の相馬遠征の際には戦勝を祈願、凱旋時には金幣帛などを奉納したという。