飯坂城跡の来歴
福島県北部、奥羽山脈と阿武隈高地に挟まれた福島盆地の中心、福島市。その北西部には県有数の温泉観光地である飯坂温泉街があり、東流する摺上川と小川が福島盆地に出る谷口の河岸段丘上に、湯山城、古館とも称され、永禄年間飯坂右近将監宗康が居城したと伝えられる飯坂城があります。
飯坂城は西方を除く三方が絶壁で、北東に摺上川、南に小川を控え、西は源義経の郎党継信忠信の父、佐藤基治の居城である大鳥城へと緩やかに連なり、自然の要害をなしています。飯坂宗康は輝宗、政宗に仕えるも天正十七年に死去、天王寺に葬られました。また娘は政宗の側室となり飯坂の局と称されました。
現在、館跡の一画は古館公園として整備されているほか、旧飯坂消防署跡地の隣には、かつて、花水坂駅前から立町〜古館にかけて立派な鳥居と参道があったという八王子熊野大権現が、古館公園南西の県道沿いには飯坂湯殿山神社が鎮座しています。飯坂の名は、当城に通じる坂道がその由来と伝えられています。
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福島市
香積山 天王寺/飯坂宗康の墓
飯坂城跡へのアクセス
- 〒960-0201 福島県福島市飯坂町古舘
- 福島交通飯坂線「飯坂温泉駅」より徒歩4分
- 東北自動車道「福島飯坂IC」より車で8分