原田山 西光寺の来歴
福島県中通り北部、福島市の南東部、水原川流域に位置する旧松川町。その水原川の北岸に、八丁目村、鼓岡村とともに、江戸時代の宿駅「八丁目宿」を形成していた旧天明根村(現福島市松川町)があり、南北に走る旧奥州街道沿いには、門前に掛かるめがね橋が印象的な遠藤基信ゆかりの寺院、原田山 西光寺があります。
伊達政宗の父、輝宗に仕えた遠藤山城守基信(幼名六郎のちに文七郎)は、天文元年(1532)信夫郡八丁目城下西光寺住職金伝坊の子として生まれ、四方を周流したのち米沢に来たとされ、諸国の政情などにも精通し、時の宿老中野宗時に仕えるうちに輝宗の意にかない、取り立てられるまでに至ったと伝えられます。
西光寺は、初め現在地西側の小字「本西(本西光寺がその由来)」にあったとされ、十六世紀頃の伊達稙宗による八丁目の築城に伴い、宿地と呼ばれた当初の八丁目宿が城下に移され、のちに西光寺や「古天神」にあった八丁目天満宮も現在地に移されました。西光寺があった本西は、土地区画整理などにより当時の面影が失われましたが、かつては寺跡に建てられた小さな祠が残されていました。
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原田山 西光寺へのアクセス
- 〒960-1241 福島県福島市松川町町裏35
- 東北本線「松川駅」より車で7分
- 東北自動車道「福島西IC」より車で24分
西光寺跡へのアクセス
- 〒960-1241 福島県福島市松川町本西
- 東北本線「松川駅」より車で7分
- 東北自動車道「福島西IC」より車で24分