直江兼続夫妻や武田大膳大夫信清の墓が残る上杉家菩提寺
山形県南東部、米沢盆地の南端に位置し、伊達氏・上杉氏の城下町として栄えてきた米沢市。その本拠である米沢城の南西方に侍町のひとつ旧林泉寺町(現米沢市林泉寺)があり、南北に走る堀立川の西岸には、上杉家菩提寺で釈迦如来を本尊とする春日山 林泉寺があります。
林泉寺は、明応六年(1497)上杉謙信の祖父長尾能景が父重景の菩提を弔うため越後国春日山に創建。慶長三年(1598)景勝が会津に転封した際に同行、元和三年(1617)会津から米沢に移りました。寛永十四年(1637)直江家菩提寺の徳昌寺と禄を争い、徳昌寺は廃寺となり、直江兼続夫妻の墓は林泉寺に移されました。
その境内には、武勇に優れた知将として天下に高名であり、米沢開祖と仰がれている直江山城守兼続夫妻の墓と武田信玄の六男である武田大膳太夫信清の墓がともに県指定史跡として残されているほか、仙桃院、菊姫など藩主奥方や子女、長尾家、杉原家、吉江家、甘粕家など、上杉家重臣らの墓も数多く残されています。
春日山 林泉寺へのアクセス
- 〒992-0062 山形県米沢市林泉寺1丁目2−3
- 米坂線「南米沢駅」より徒歩15分
- 東北中央自動車道「米沢北IC」より車で16分