天神山 梅香院/小野館跡の来歴
天神山梅香院の沿革
皆様の菩提寺である当寺は、天神山梅香院と言います。
ご本尊に釈迦如来(おしゃかさま)を祀ってございます。
玉造郡名生城主十三代大崎義隆公のおば《梅香姫》が、天文十七年(一五四八)三月十五日の地震で死亡したので、供養のため開基し、天正四年(一五七六)三月に遠田郡田尻町の東渓寺七世、徳應長隆大和尚が開山しました。
この場所は、かつての小野城址(大崎五御所の一つで大崎家初代家兼時代に置かれた御所。中心施設である内館は南北八十間、東西三十九間の規模であった)の西隅に当たり寺内には梅香姫(梅香院殿華郁貞蘂大姉)の墓碑があります。梅香姫は九歳で絶世の美女と言われ十五歳で伊達植宗の二子義宣(幼名小僧丸)十一歳を養子に迎え母と共に小野城に住んでいたと言われる。
多数の宝物が伝えられてきたと言うが、明治初年とそれ以前の大火にあい、全てが灰に帰している。この山門だけが当時のものです。(古川市史八八九頁に写真)昭和三十五年五月に皆様の御協力で本堂が建立されました。昭和二十三年曹洞宗より離れ、単立寺院の一寺として現在に至っております。昭和六十二年八月、本堂裏に位牌堂を建立し約二百戸の位牌を安置してあります。
梅香院は信者の皆様の寺です。信者の皆様のふるさと、御先祖様の魂の霊場です。
仏(目覚めたもの)法(正しい教え)僧(つどいのちから) の三宝を敬いながら、お釈迦さまのみ教えを信じ、正しい道(行い)を実践し明るく、和やかな生活を送ろうではありませんか。
年中行事のあらまし
毎月 一日・十五日 祝聖諷経
一月一日 元旦祈祷
一月二十六日 道元禅師降誕供養
二月十五日 涅槃供養(お釈迦さまの亡くなった日)
三月・九月 彼岸供養
四月八日 花まつり(お釈迦さまのたん生日)
八月 盆供養
十月五日 達摩大師忌
十二月八日 成道供養(お釈迦さまが悟りをひらかれた日)※機関紙「梅香」の発行
『現地案内板』より
小野御所址
大崎氏は奥州探題に任せられた中世東北地方の支配者。古川周辺に幾つかの館を築いたとされる。当時、この館の周辺は満々と水が堪えられた千枝の湖と称する池沼で、まれに見る要害の地であったとされている。
『現地標柱』より
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小僧丸義宣の墓
天神山 梅香院へのアクセス
- 〒989-6251 宮城県大崎市古川小野西舘17
- JR東北本線「田尻駅」よりタクシーで14分
- JR陸羽東線「古川駅」よりタクシーで20分
- 東北自動車道「古川IC」より車で17分
小野館跡
- 〒989-6251 宮城県大崎市古川小野東舘
- JR東北本線「田尻駅」よりタクシーで14分
- JR陸羽東線「古川駅」よりタクシーで20分
- 東北自動車道「古川IC」より車で17分