衣関山 東禅寺の来歴
原田甲斐 母供養碑
「延宝五丁巳念七月廿九日 孝子
慶源院殿月桂妙秋大姉
為七回忌 敬白
菩提也」これは、平成四年十月二十日 新本堂建立のため境内整備の中で本堂裏池の拡張工事中に出土したものです。
この石碑を柴田町文化財保護委員で郷土史家である町内在住の後藤彰三氏に調査依頼しました。
その結果
一、七月二十九日は甲斐の母慶月院の命日である延宝五年(一六七七)は七回忌に当たる。
二、慶月院の戒名は伝わっていないが、「慶」と「月」の字が入っている。
三、東禅寺で院殿の戒名を授けた記録がない。
これらの理由から慶月院の供養碑と思われ、当時の状況から居城付近での法要を行うことが出来ず居城が見えるこの地で、旧家臣や甲斐の娘たちが甲斐の七回忌と併せて法要を行い、すぐさま人目につかないように土中に埋めたと推察されると氏は結論付けしました。
出土地より居城船岡と終焉の地亘理方面を望める現在地に移転し再建立するものです。
『現地案内板』
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亘理町
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衣関山 東禅寺のアクセス
- 〒989-1754 宮城県柴田郡柴田町槻木白幡5丁目4−1
- JR東北本線「槻木駅」より徒歩18分
- 東北自動車道「村田IC」より車で20分
- 常磐自動車道「亘理IC」より車で17分
- 常磐自動車道「山元IC」より車で22分