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九戸政実 首級清めの池/九ノ戸神社

九戸戦乱収束後、連行された政実ら一行は三迫の地で斬首された。

九戸政実 首級清めの池

宮城県北部、秋田・岩手県と境界を接する宮城県栗原市。市域北部、栗駒山の南東麓に旧栗原郡稲屋敷村(現栗原市栗駒稲屋敷)があり、昔から九戸壇と呼ばれた村北東の小字「九ノ戸」には、南部氏の九戸城主、九戸左近将監政実の首級を清めたとされる池と遺骸を埋めた塚、これを祀る九ノ戸神社があります。

天正十九年(1591)九戸政実は秀吉の奥州仕置に反抗し、秀吉に従った三戸南部信直と争うも謀略によって捕らえられ、秀次の陣所があった鶴丸城(岩ヶ崎館)に護送されました。政実主従は現岩ヶ崎高校東南端にあった上品寺(廃寺)に宿泊したのち、稲屋敷の丘で斬首され、この泉で首級を洗い、遺骸を埋めた場所には塚が築かれたといいます。

九ノ戸神社

降って明治初年(1868)、遠田郡の行者が荒れ果てた九ノ戸塚を見つけ、一宇の祠を建立し、日夜礼拝したと伝えられています。これが、軍神として近隣近郷に尊崇厚い九ノ戸神社の始めとされ、地域住民からは頭部(目・鼻・耳・口)の疾病に霊験ありと、深い信仰を受け、今日まで大切に保護されて来ました。

政実主従慰霊之碑

また、九ノ戸神社を八〇㍍程南下すると、大鳥公園(九ノ戸公園)があります。斬首された九戸政実主従の霊魂を慰めようと、村人達は遺体の側に一本の椿を植えて墓標にしたと伝えられており、公園整備ののちその供養椿が移植され、政実主従八名の名を刻んだ慰霊碑が建立されています。

九戸政実 首級清めの池へのアクセス

  • 〒989-5341 宮城県栗原市栗駒稲屋敷九ノ戸
  • 東北本線「有壁駅」より車で23分
  • 東北自動車道「若柳金成IC」より車で16分

九ノ戸神社へのアクセス

  • 〒989-5341 宮城県栗原市栗駒稲屋敷九ノ戸
  • 東北本線「有壁駅」より車で23分
  • 東北自動車道「若柳金成IC」より車で16分

大鳥公園(九ノ戸公園)へのアクセス

  • 〒989-5341 宮城県栗原市栗駒稲屋敷後原
  • 東北本線「有壁駅」より車で23分
  • 東北自動車道「若柳金成IC」より車で16分

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