伊達郡国見町の南端に通称「源宗山」と呼ばれる高地があり、ここに藤田城が築かれていました。中心部の主郭は東西一八〇㍍、南北一六〇㍍の平場で、西側に土塁跡、北西隅には枡形虎口が残されています。かつては南に二の郭、北に北の郭があり、連郭式の城であったと考えられています。
源宗山の名は、文治五年(1189)阿津賀志山の戦いで頼朝軍の本陣を置いたことに由来し、南北朝の時代には南朝軍の拠点でもありました。下って室町時代には伊達氏家臣・藤田氏の居城となり、天文の乱で稙宗側に付いた藤田氏は断絶。城はこの時廃城になり、現在の遺構はその当時のものとされています。
藤田城跡へのアクセス
- 〒969-1771 福島県伊達郡国見町山崎北古舘
- 東北本線「藤田駅」より徒歩10分
- 東北自動車道「国見IC」より車で6分