宮城県北東部、鳴瀬川と田川の合流点東北部に位置する旧中新田町(現加美郡加美町の一部)。町を南北に走る羽後街道を北上し、鳴瀬川に架かる鳴瀬橋を渡ると薬師堂という地域があり、ここに奥州伊達政宗の臣、柴田郡小山田城主であった小山田筑前の墓が残されています。
小山田筑前頼貞は、天正十六年(1588)大崎合戦の際、伊達勢の軍奉行を勤め出陣します。しかし大崎軍が守る中新田城を落とすことができず、大崎軍は退却し始めた伊達勢に反撃。この乱戦で頼貞は討死し、伊達勢は新沼城へ逃げ込みました。ここの地名は頼貞の首を葬って薬師堂を建てたことに由来します。
町指定史跡 小山田筑前の墓へのアクセス
- 〒981-4229 宮城県加美郡加美町薬師堂一番
- 陸羽東線「西古川駅」より車で10分
- 東北自動車道「古川IC」より車で21分