羽州山形城主最上義光次女駒姫の菩提寺が山形市緑町にあります。この専称寺は元々天童市にありましたが、義光公により慶長三年(1598)この地に移されました。現在の本堂は元禄十六年(1703)に建てられ、東北最大級の木造建築物で、屋根の四隅には左甚五郎作の力士像が配置されています。
文禄四年(1595)駒姫は関白秀次の聚楽第に召されるも、秀吉の命により三条河原で惨殺され悲劇の死を遂げました。義光は深く駒姫の死を悼み折に触れて専称寺を参詣したといわれ、境内には「義光公駒つなぎの桜」と伝わる桜樹も残されています。駒姫の墓は、境内奥の一隅にひっそりと残されています。
最上山 専称寺へのアクセス
- 山形県山形市緑町3丁目7−67
- 奥羽本線「山形駅」より車で10分
- 東北中央自動車道「山形中央IC」より車で12分