福島県北東部、阿武隈川の左岸に位置する伊達郡桑折町。町の南部に、伊達初代常陸入道念西の菩提寺満勝寺に由来する旧万正寺村(現桑折町万正寺)があり、宝治五年、四代伊達政依が父義広の菩提のため建立し、伊達五山の中で唯一現存する寺院である浄土宗 観音寺があります。
観音寺には室町初期の木造聖観音座像、元禄十六年(1703)の絵馬田村将軍蝦夷退治図、享保十七年(1732)の絵馬洛中洛外図などが残されているほか、観音寺東側に位置する県天然記念物「万正寺の大カヤ」は日本一の規模を誇り、根元からは伊達氏との深い繋がりを想像させる中世の陶器が出土しています。
大悲山 弘誓院 観音寺へのアクセス
- 〒969-1651 福島県伊達郡桑折町万正寺坂町20
- 東北本線「桑折駅」より徒歩17分
- 東北自動車道「国見IC」より車で10分