道中の安全を祈願する旅の守護神として崇敬されてきた旅立大明神

仙台城下南東端に接し、かつて藩祖伊達政宗が寛永期(1624~1644)に造築、在城した若林城があった旧宮城郡小泉村(現若林区古城・南小泉ほか)。城下指入口の河原町の南、広瀬川を臨む位置に旧五軒茶屋があり、さらに下流の堤防沿いには、古くから旅の守護神として崇敬されてきたと云う、旅立稲荷神社があります。

旅立稲荷神社は、永保えいほう年間(1081~1083)の創祀とされ、伏見稲荷の分霊を勧請して稲荷大明神と称しましたが、神社合祀令により明治四年(1871)保食うけもち神社に改称、昭和三十四年(1959)旅立稲荷神社と改称されました。拝殿奥には、推定樹齢約二五〇年のけやきの巨木があり、仙台市の保存樹木となっています。

旅立の名は、藩祖伊達政宗が仙台城を築いた後、初めて上洛する際に道中安全を祈願、無事帰仙したことに由来し、神恩に感謝を込め「旅立明神」の社号をたてまつったと云います。以来、参勤交代に向かう折、歴代藩主は五軒茶屋の赤壁楼で休み、近侍が他の四軒で休息、当社に参拝して旅立つのを習わしとしたと伝えられています。

旅立稲荷神社へのアクセス

  • 〒984-0826 宮城県仙台市若林区若林2丁目1−3
  • 地下鉄南北線「長町一丁目駅」から徒歩で8分
  • 仙台南部道路「長町IC」から車で7分
  • 県道54号線沿いの赤い鳥居脇に車数台分の駐車スペースあり