阿武隈川氾濫と伊達政宗の隠れ臼伝説が残る水雲神社
福島県中通り北部、阿武隈川を挟んで東西に広がる伊達郡のうち、その東岸の伊達東根に属する旧伏黒村(現伊達市伏黒)。阿武隈川の氾濫によってできたこの村の中央に宮本の集落があり、その一画には、弘治二年(1556)の創建とされ、天之御中主神、高龗神、闇龗神の三柱を祀る水雲神社が鎮座しています。
この年、豪雨により阿武隈川が氾濫、洪水は村を襲い甚大な被害をもたらしましたが、里に古木の大臼が流れ着き、御神託により穴を掘って大臼を鎮め、産土神として奉斎したと伝わります。口碑によれば、この大臼は伊達政宗が戦に敗れて茂庭氏に匿われた時、臼に隠れて難を逃れた隠れ臼であったと伝えられています。
水雲神社へのアクセス
- 〒960-0501 福島県伊達市伏黒宮本19
- 東北本線「伊達駅」より車で8分
- 東北自動車道「国見IC」より車で12分