山形県南部、米沢盆地の北西に位置する置賜地方の穀倉地帯である東置賜郡川西町。町域の北西部に旧上小松村(現川西町上小松)があり、北東流する犬川南岸の河岸段丘上に片倉館跡があります。現在、跡地は開田や宅地化により、遺構は判然としません。






片倉館は、片倉小十郎景綱の祖父・片倉伊豆守景時(小松伊豆)が伊達晴宗に仕え、この地を賜って居館を構えたのが始まりと伝えられています。景時の長男景親は長井小桜城を賜り、次男景重はこの片倉館を継いで小十郎景綱の父となりました。のちに小十郎は、伊達輝宗によって政宗の小姓に取り立てられることになります。






片倉館跡へのアクセス
- 〒999-0121 山形県東置賜郡川西町上小松東塩ノ沢
- JR米坂線「羽前小松駅」より車で12分
- 東北中央自動車道「米沢北IC」より車で29分
奥州の名家である伊達家に生まれた政宗は、18歳にして家督を相続。会津に覇を唱えた蘆名氏を滅ぼし、南奥の諸家を従えるも、領土拡大は秀吉の天下統一の前に挫折する。その後、豊臣、徳川に従うが、たびたび謀反の噂が立ち、後半生も平穏ではなかった。膨大に残された書状から、天下人への「野望」と「忠誠」がせめぎ合う生涯をひも解く。伊達氏研究の新鋭による、これまでにない政宗評伝。
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