刈田嶺神社/白鳥古碑群の来歴
宮城県南部、蔵王連峰東麓に位置し、藩政期には町域の大部分が片倉家の知行地であった刈田郡蔵王町。その町の南東端、白石川と松川の合流点に旧宮村(現蔵王町宮・遠刈田温泉)があり、宮北部の小丘上には、老杉に囲まれて鎮座する刈田嶺神社があります。
刈田嶺神社は、式内社名神大に列し、刈田郡総鎮守として伊達家・片倉家累代の祈願神社で、永正年中現在地に遷宮されました。棟札によれば永正十一年稙宗、永禄十一年輝宗、慶長十六年政宗が社殿を再興したと記され、数度の兵火により焼失するも、享保三年(1718)現社殿が片倉家により造営されました。
また、この地方は日本武尊をめぐる白鳥伝説が伝わり、古くから白鳥を神の使いとして尊ぶ習慣や、伝説にまつわる地名が数多く残されています。本殿背後には白鳥古碑群があり、塋域として保存管理されてきました。中でも最も古いものは寛文十三年(1673)の銘が刻まれ、町内最古級の古碑となっています。
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蔵王町
宝池山 蓮蔵寺
刈田嶺神社(白鳥大明神)へのアクセス
- 〒989-0701 宮城県刈田郡蔵王町宮馬場1
- 東北本線「東白石駅」より車で5分
- 東北自動車道「白石IC」より車で5分