硯石山頂上の窪みには弁慶が硯として用いたという伝承が残る
福島県中通り北部、町域南東を阿武隈川が北東に流れる伊達郡国見町。町の北東部には南北に長い旧石母田村(現国見町石母田)があり、奥州合戦で知られる厚樫山の南西方、硯石山と呼ばれる丘陵の頂上には、源義経に仕えた弁慶が、硯として用いたという伝承が残る弁慶の硯石があります。
この硯石には、弁慶が硯として用いたという伝説のほかに、硯となった中央の窪みには水が枯れることなく溜まり続けるという言い伝えが残り、信逹二郡村誌にこの石の由来が載せられています。また、江戸時代には、付近の義経の腰掛松、伊達の大木戸とともに、義経ゆかりの旧跡地として名所となりました。
弁慶の硯石へのアクセス
- 〒969-1701 福島県伊達郡国見町石母田硯石
- 東北本線「藤田駅」より車で5分
- 東北自動車道「国見IC」より車で5分