初陣となる相馬氏との戦いで、政宗の拠点となった複郭式の平城
宮城県最南端、戦国末期伊達と相馬の係争の地であった伊具郡丸森町。阿武隈川が大きく迂曲しながら北流する右岸一帯に旧小斎村(現丸森町小斎)があり、その北西、阿武隈川に近い矢野目と呼ばれる一帯に、天正年間築城され、政宗の対相馬戦の拠点となったと伝わる矢ノ目館跡があります。
天正四年(1576)伊達晴宗・輝宗父子が「矢野目」に陣取ったとされ、同九年(1581)には輝宗・政宗父子が「小斎ノ内矢目」に陣を進め、相馬義胤と対峙したと伝えられます。矢ノ目館跡は、二重に堀を回らした複郭式の平城で、内郭は一辺九〇㍍の方形、平場と水堀(池)、土塁の一部が現存し、外郭は現在水田となっています。
矢ノ目館跡へのアクセス
- 〒981-2401 宮城県伊具郡丸森町小斎堂畑
- 阿武隈急行「丸森駅」より車で13分
- 常磐自動車道「山元IC」より車で16分
伊達政宗 初陣の地(北側案内板)
- 〒981-2401 宮城県伊具郡丸森町小斎江越
- 阿武隈急行「丸森駅」より車で13分
- 常磐自動車道「山元IC」より車で16分
伊達政宗 初陣の地(南側案内板)
- 〒981-2402 宮城県伊具郡丸森町金山西新田
- 阿武隈急行「丸森駅」より車で9分
- 常磐自動車道「山元IC」より車で17分