瑞鳳殿の来歴
仙台市中心部、広瀬川右岸に立地する旧名取郡根岸村(現太白区根岸町ほか)。同川を挟んで青葉山と向かい合い、越路山(八木山)の一部として半島状に突き出た丘陵地を経ヶ峯といい、藩政期仙台城下の内であった此の地には、仙台藩祖伊達政宗の廟所「瑞鳳殿」を含む史跡、経ヶ峯伊達家墓所があります。
寛永十三年(1636)四月、政宗は母義姫の位牌寺保春院の落慶に立ち会ったあと、時鳥の初音を聞くため経ヶ峯を訪れ、死後此処を墓所とするよう家臣の奥山大学常良に命じました。二日後、最後の江戸参勤に赴いた政宗は、五月一日、将軍家光に謁見。同二十四日、江戸桜田上屋敷で七十年の生涯を閉じました。
同年秋、忠宗は政宗の霊屋造営を命じ翌年に完成。桃山文化の影響を受けた荘厳華麗な霊廟は瑞鳳殿と名付けられ、後に感仙殿、善応殿、妙雲界廟、御子様御廟も置かれ、一帯は大年寺と共に伊達家墓所となりました。仙台空襲により三霊屋は焼失するも後に再建され、経ヶ峯は往時に近い姿を取り戻しました。
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仙台市
正宗山 瑞鳳寺
瑞鳳殿/市指定史跡 経ヶ峯伊達家墓所へのアクセス
- 〒980-0814 宮城県仙台市青葉区霊屋下23−2
- 地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩15分
- 東北自動車道「仙台宮城IC」より車で9分
- るーぷる仙台「瑞鳳殿前」より徒歩7分