政宗が置賜郡小松村大光院より勧請し武運長久を祈念したという
宮城県最南部に位置し、白石川と斎川に沿って盆地が開ける県南の城下町、白石市。市の西部に国指定天然記念物である天然の奇岩材木岩で知られる旧小原村(現白石市小原)があり、その南方の街道沿いには、天正十九年(1591)伊達政宗の創建とされる飛不動尊があります。
飛不動尊は、天正十九年(1591)伊達政宗が羽州置賜郡小松村の松光山大光院より材木岩対岸の地に創建したとされ、天下泰平、領内安全を祈願したと伝わります。文禄三年(1594)原因不明の業火により不動堂は焼失するも、不動明王尊像は後方の虎岩に飛来して難を逃れ、以来飛不動明王と奉唱されました。
かつて飛不動尊は、高さ六五㍍もの巨大な材木を垂直に立て並べたような材木岩の対岸にあり、七ヶ宿街道を往来する諸候の休憩所としても利用されていましたが、享保十六年(1731)の大地震により岩石が崩落。同十九年、南方の江志新道が開かれ、難を逃れた本尊は街道脇に設けられた新堂に安置されました。
飛不動尊へのアクセス
- 〒989-0233 宮城県白石市小原江志山6−1
- 東北自動車道「白石IC」より車で24分
- 東北本線「白石駅」より車で23分
- 東北新幹線「白石蔵王駅」より車で25分
飛不動尊堂跡地へのアクセス
- 〒989-0233 宮城県白石市小原上台
- 東北自動車道「白石IC」より車で24分
- 東北本線「白石駅」より車で23分
- 東北新幹線「白石蔵王駅」より車で25分
- 材木岩公園内に駐車場あり