亀岡八幡宮の来歴
仙台城下町方二十四町のひとつで、川内北西部に位置し、亀岡八幡の門前に形成された町である旧亀岡町(現青葉区川内亀岡町)。その町域西側の亀岡山上には、伊達氏祖朝宗が鎌倉鶴岡八幡宮より伊達郡に勧請したのが始まりという、亀岡八幡宮とその別当寺千手院跡があります。
伊達氏により代々尊崇されてきた亀岡八幡宮は、伊達氏が居を移すにつれ遷座されましたが、伊達郡が上杉領となるに及び、それを憂いた社司岩出山(山田)宮大夫清重と弟重之が伊具郡丸森に入り、御神体を奉じて政宗に庇護を求めたとされ、慶長七年(1602)旧同心町(現青葉区本町二丁目)に仮宮が営まれました。
寛永十七年(1640)二代藩主忠宗は同地に社殿を造営して梁川今八幡と称し、天和三年(1683)には四代綱村が現社殿のある亀岡に遷宮しました。権現造の壮麗な社殿でしたが、戦災により石鳥居と石段以外の一切が烏有に帰しました。参道左側(亀岡駐在所付近)には別当寺千手院がありましたが、維新後廃絶となっています。
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亀岡八幡宮へのアクセス
- 〒980-0865 宮城県仙台市青葉区川内亀岡町62
- 地下鉄東西線「川内駅」より徒歩19分
- 東北自動車道「仙台宮城IC」より車で13分
- 石鳥居脇に車両数台分の駐車スペースあり