人取橋合戦時の伊達成実陣地となった城館、瀬戸川館。

福島県中通り北部、阿武隈川西岸沿いの本宮盆地(旧仁井田村桝形)に、畠山氏家臣・瀬戸川氏が築城したとされる瀬戸川館があります。東西三〇〇㍍、南北三〇〇㍍、最高所には四〇㍍四方の土塁に囲まれた桝形と、高さが異なる上・中・下の三つの郭を持ち、周囲は深い堀で囲まれていたと伝わります。

天正十三年(1585)人取橋合戦の際、反政宗勢力の蘆名・佐竹・岩城・白川・石川・二階堂氏ら連合軍が須賀川城に集結。対して政宗は本宮旧観音堂に本陣を構え、高倉(松峰)城に伊東肥前守重信らが、この瀬戸川館には伊達成実が入り激戦が繰り広げられましたが、連合軍は突如退却することとなります。

現在の瀬戸川館は宅地化が進んでいますが、中心部にある公園には昭和三一年四月に設置された石柱が残されているほか、住宅団地造営のため昭和四六年九月に行われた発掘調査の結果、郭、犬走り、土塁、虎口、櫓台などが確認されました。

瀬戸川館跡へのアクセス

  • 〒969-1103 福島県本宮市仁井田桝形
  • 東北本線「本宮駅」から車で8分
  • 東北自動車道「本宮IC」から車で7分