蟠龍山 松蔵寺の来歴
福島県北東部、中通り最北部に位置する伊達郡国見町。町域の西部、羽州街道小坂峠の南西麓に旧伊達郡小坂村(現国見町小坂)があり、藩政期に羽州街道の宿駅だった小坂宿西方の字「寺家」には伊達氏十二代成宗の墓が、小坂宿の北方にはその菩提寺の五峰山 松音寺跡に中興された寺院、蟠龍山 松蔵寺があります。
長享元年(1487)伊達成宗は隠居して小坂村の小屋館に移ったとされ、永正年中(1504-1521)成宗の子尚宗が父の菩提のため、的全闇乍を開山として同村の松箇蔵に松音寺を建立。永正十一年(1514)に死去した尚宗も同寺に葬られ、天文十七年(1548)尚宗の子稙宗の隠居に際し、松音寺は伊具郡丸森に移されました。
寺家の松蔵明神(松倉神社)の小祠が成宗の廟所とされ、元禄十年(1697)墓守の佐藤源右衛門が石灯籠を寄進、明治四十四年(1911)伊達家が墓碑を建立しました。松箇蔵の遺名を伝える松蔵寺の開山は文亀四年(1504)没の曇英応大で、稙宗が廃寺とした後、延宝五年(1677)没の大泉廓道が中興しました。
関連記事
伝伊達成宗墓へのアクセス
- 〒969-1784 福島県伊達郡国見町小坂寺家
- 東北本線「藤田駅」より車で9分
- 東北自動車道「国見IC」より車で7分
- 県道46号線を小坂の集落に向けて進むと左手に案内板あり。左折して農道を進むと、小字「寺家」まで行くことができる
蟠龍山 松蔵寺へのアクセス
- 〒969-1784 福島県伊達郡国見町大字小坂上泉川9
- 東北本線「藤田駅」より車で6分
- 東北自動車道「国見IC」より車で3分